先日、テレビで「ヨナキリウム」という取り組みを知りました。
夜泣きで眠れないお母さんを支えるための場所です。
「こんな取り組みがあるんだ。」
それが最初の驚きでした。
そして同時に、「こんなことを考えて、実際に形にした人がいるなんてすごいな」と思いました。
夜泣きでつらい思いをしている人にとって、きっと心強い場所なんだろうな。
そんなことを考えていたら、ふと自分の子育てを思い出しました。
「そういえば、うちって夜泣きなかったよね?」
夫に聞いてみました。
「テレビでこんなのやってたよ。うちって夜泣きなかったよね?」
夫は少し考えてから、
「ホテルの通路を一晩中抱っこして歩いたわ。」
と言いました。
旅行先で環境が変わると、なかなか寝てくれないことはありました。
昔は「かんの虫かな?」なんて言っていたような気がします。
私は笑いながら、
「それは夜泣きじゃなくて、かんの虫じゃない?」
と言うと、
夫は横目で私を見ながら、
「夜中はお前寝てただろ。」
「ですよね。」
思わず苦笑いしました。
そうでした。
夜中に子どもが「ふぇ」と泣きそうになると、夫はすぐに目を覚ましていました。
オムツを替えて、ミルクを飲ませて。
母乳の時は、半分眠ったままの私を起こして授乳をさせる。
私はおっぱいを飲ませながら、そのまま寝てしまうこともよくありました。
すると夫が服を整えて、布団を掛けてくれていたそうです。
私はほとんど覚えていません。
だから夫はよく、
「俺が全部やってるんだぞ。」
と言っていました。
恩着せがましいわけでもなく、怒っているわけでもなく、少し呆れたように。
私は肩をすくめながら、
「ごめん、ありがとう。」
それがいつものやり取りでした。
4人の子育ての中で、夜泣きで困った記憶はほとんどありません。
だから、それが特別なことだとも思っていませんでした。
夜泣きがないのが、わが家の当たり前。
そう思っていたんです。
でも、テレビを見て初めて気づきました。
あれは当たり前ではなかったんですね。
もし夜泣きが続いていたら、わが家の夜は全然違っていたのかもしれません。
子育てを終えた今になって、「ありがたかったこと」が一つ増えました。
一つのテレビ番組が、もう何十年も前の夜を思い出させてくれました。


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