インフルエンザで倒れた私を、6歳の長男が支えてくれた

子育ての出来事

子どもが小さいとき、私が新型インフルエンザに罹患しました。

高熱で起き上がることもできず、「家が回らない」「どうしよう」と、意識が朦朧とする中で不安でいっぱいでした。

当時の子どもたちの年齢は、長男が6歳、次男が4歳(同時にインフルエンザ)、三男が2歳、四男は生後6ヶ月。私と次男は二人で隔離状態でした。

「母親が倒れたら終わりだ」

そんな思い込みが、ずっとありました。

ところが意外だったのは、家が完全には止まらなかったのです。

長男は普段から弟たちを可愛がり、世話もよくしてくれていました。お風呂、ご飯、ミルク、遊び、寝かしつけもお手のもの。4人の子育てに奮闘する私を、日頃からよく助けてくれていました。

それでも、まだ6歳。私の中では「サポート役」で、一人で全部できるとは思っていませんでした。

ところがその間、夫はもちろん、長男がテキパキと動いてくれていたのです。

完璧ではなかったけれど、必要なことは回っていました。

療養中、頭に浮かんでいた言葉は「ありがたい」の一言でした。

夫も2日ほど仕事を休み、家のことを引き受けてくれました。夫が仕事に行っている間は、長男が食事の準備をして、弟たちに食べさせてくれた。何度も枕元に来て、確認したり、指示を求めたりする姿が、頼もしくて、ありがたかった。

体調が戻ってから、夫や子どもたちの好物をたくさん作り、感謝の言葉を伝えました。「ありがとう」を、言葉と行動で伝えたかったのです。

子どもは、親が思っている以上にできる。そして、やろうと努力してくれる。

2歳や0歳でも、それぞれなりに状況を理解して、我慢したり長男の指示を聞いたりしていました。私の基準で、子どもの力を決めつけてはいけなかったと、今では思います。

子どもって、すごい。

私が病気になったとき、家庭が止まらなかったのは、誰かが完璧な代わりを務めたからではありませんでした。

一人で抱え込まず甘えられたこと。子どもを「まだ小さい」と決めつけなかったこと。完璧じゃなくても「まぁ、なんとかなる」と思えたこと。

もし「自分が倒れたら終わる」と感じている人がいたら、こんな経験もあるよ、と思ってもらえたらうれしいです。

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