最近、「スマッシュケーキ」という言葉を知りました。
1歳の子どもがホールケーキを手づかみで食べる、お祝いのことだそうです。
「そんな名前があるんだ!」
思わずびっくりしました。
実は、わが家でも4人とも1歳の誕生日に同じことをしていました。
でも当時は、そんな名前も知りませんでした。
長男、初めてのケーキ
長男の1歳の誕生日。
みんなで食べるためのケーキを机に置いたとき、ふと「このまま長男の前に置いたら、どんな反応をするんだろう」と思いました。
ビデオを構えて、長男をケーキの前へ。
夫は「もったいない」「行儀が悪い」と、最初はあまり乗り気ではありませんでした。
長男は、ケーキと私たちの顔を何度も見比べています。
「触っていいのかな。」
そんなふうに考えているようでした。
私が「いいよ」と頷くと、小さな手がそーっと伸びます。
そして次の瞬間には、ケーキをわしづかみ。
口も手もクリームだらけ。
スポンジまで届いていたのかは覚えていません。
でも、夢中で食べる姿だけは、今でもはっきり思い出せます。
夫も、その姿を見て大笑い。
さっきまで言っていた「もったいない」も「行儀が悪い」も、どこかへ飛んでいきました。
子どもの可愛い仕草や真剣な顔には、大人はかなわないですね。
次男は一直線
二年後、今度は次男の1歳の誕生日です。
アンパンマンの顔のケーキを前に、目はもうケーキから離れません。
今にも飛びつきそうな勢いだったので、私は腕で押さえながら、みんなで「ハッピーバースデー」の歌。
拍手が終わった瞬間、一直線にケーキへ。
長男とはまったく違う反応に、また大笑いでした。
三男、四男は争奪戦
三男、四男になる頃には、さらににぎやかです。
主役はもちろん1歳の子。
でも、その後ろでは、お兄ちゃんたちが真剣な顔でケーキを見つめています。
「いつ手を出そう。」
そんな作戦を立てているような顔がおかしくて。
主役が一口食べたら、「わー!」とみんなの手が伸びて、あっという間にケーキの争奪戦。
1歳の誕生日なのに、兄弟みんなのイベントになっていました。
一年おきのお楽しみ
わが家は2歳差の4兄弟。
だから、この時間は一年おきのお楽しみでした。
「またこの日が来た。」
そう思うと、私までワクワクしていました。
今年はどんなケーキにしよう。
カメラはどこから撮ろう。
どんな顔を見せてくれるかな。
そんなことを考えながら準備をする時間も、大好きでした。
まさか20年以上たって、「スマッシュケーキ」という名前があると知るなんて思ってもいませんでした。
「うちだけかと思ってた。」
そう思っていたので、本当にびっくりです。
でも、あのキラキラした目や、口も手もクリームだらけになって夢中で食べる姿を思い出すと、
「みんなやりたくなるよね。」
そんなふうに思いました。

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