テレビをつけると、地震や災害のニュースが流れていました。
被害の様子を映像で見ると、やっぱり辛くなる。
そんな映像を見ていて、ふと思い出し、懐かしく思うことがありました。
子どもたちが小さい頃、私はよく頭の中でシミュレーションをしていたな、と。
今ここで地震や火事が起きたら。
家にいるときだったら?
出かけているときだったら?
夫が一緒だったら?
私一人だったら?
常に考えていたわけではないけれど、いつの間にかそんなことを考えるのが習慣になっていました。
4人の子どもが小さかった頃は、地震や火事、事故など、何か起きたときに私がどう動くかを頭の中で考えていました。
例えば出かけているとき。
四男をおんぶできるならおんぶする。
三男は抱っこ。
次男とは手をつなぐ。
長男には次男と手をつないでもらうか、私から声をかけ続ける。
そんなふうに、4人を守って離れないでいられるように考えていました。
家にいるときも、夫がいる場合と私一人の場合で違います。
夜、2階で寝ているときに何かあったらどうするか。
夫がいれば、まず夫がベランダから外へ出て、子どもたちを順番に受け取る。
長男、四男、三男、次男の順。
私一人ならどうするか。
布団をベランダから投げてマット代わりにして、子どもたちを順番に下ろす。
長男、次男、四男、三男の順。
微妙に順番が変わる。
今思えば、かなり具体的なことまで頭の中で考えていたんだなと思います。
でも、実際に避難訓練をしたことは一度もなかったな。
頭の中では何度もやっていたのに。
結果的には、ありがたいことに何も起こらずに過ごすことができました。
それでも、今思うと一度くらいは実際に訓練をやってみてもよかったのかもしれないな。
外出するときも、いつも少し大きめの荷物を持っていました。
おやつや着替え、薬など、もし家に帰れなくなっても、とりあえず1日くらいは過ごせるようなものを入れていました。
車にも着替えや非常食を置いていました。
何か起きたときに、私がしっかりしなくちゃいけない。
子どもたちを守らなくちゃいけない。
慌てたくない。
何もできない状態になることだけは嫌だった。
だから、いくつものパターンを考えていたんだと思います。
怖かったからというより、困らないように気持ちの準備だけはしておきたかった。
「もし今、何か起きたら」
そのときに少しでも動けるように、頭の片隅で準備していたんだと思います。
そして、いつの間にか考えなくなっていました。
子どもたちが大きくなったから。
今は、私が4人をどうやって連れて逃げるかを考える必要はもうありません。
むしろ今なら、子どもたちのほうが私よりしっかりしているし、体力もあります。
昔は「私が子どもたちを守らなくちゃ」と思っていたけれど、今は違います。
今の私は、何かあったときに子どもたちの足手まといにならないように、自分の基礎体力を維持しておこうと思っています。
あの頃は、子どもたちを守るための準備。
今は、自分が自分の足で動けるための準備。
子どもが大きくなると、母親の「もしも」の考え方も、いつの間にか変わっていくんだなと思います。


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