4人も子どもがいると、兄弟げんかは毎日のようにありました。
正直、何が原因だったのかはほとんど覚えていません。
おもちゃだったのか、ゲームだったのか。
本当にくだらないことで言い合いになっていたんだと思います。
理由はほとんど覚えていません
幼稚園くらいまでは手が出ることもありましたが、小学生になると口げんかが中心になりました。
わが家はみんな口が達者だったので、それはそれは賑やかでした。
成長すると、仲がいい組み合わせも変わります。
昨日まで一緒に遊んでいた兄弟が言い合いをしていたかと思えば、いつの間にか別の兄弟が加わって2対2になっていることも。
その時々で関係性が変わるのも、兄弟ならではだった気がします。
基本は見守っていました
私は基本的には見守ることが多かったです。
少しくらい言い合ったり、小競り合いになったりしても、すぐには止めません。
あまりに激しくなった時や、うるさすぎる時、誰かが泣きついてきた時だけ間に入りました。
でも、不思議なくらいすぐに仲直りするんです。
親の方がまだモヤモヤしているのに、子どもたちはもう笑って遊んでいることもよくありました。
だから一つひとつを深刻に考えたことはありませんでした。
一度だけ、忘れられない兄弟げんか
そんなわが家でも、一度だけ忘れられない兄弟げんかがあります。
長男と次男が中学生か高校生くらいだった頃。
理由はもう思い出せませんが、初めて本気で殴り合いのけんかになりました。
兄弟4人を育てても、本当に殴り合いになったのは、その一度だけです。
普通なら慌てて止める場面だったと思います。
でも、私は違いました。
「ちょっと待って。あなたたち、人を殴ることができたんだね。」
二人は同時に動きを止めて、
「……は?」
という顔で私を見ました。
私は以前から、今の子どもたちは優しい反面、本当に危険な場面でも体が動かないんじゃないかと少し心配していたんです。
もし自分の身を守らなければいけない時。
もし大切な人を守らなければいけない時。
その時に何もできないのではないか、と。
だから思わず、
「できないのかと思って心配してた。でも、本当に危ない時は立ち向かわずに逃げるんだよ。」
そう話しました。
子どもたちは呆れたように
「そんなの分かってるわ。」
と言っていました。
気がつけば、さっきまで何でけんかしていたのかも忘れてしまっていました。
兄弟げんかは、コミュニケーションだった
今振り返ると、兄弟げんかは兄弟同士のコミュニケーションだったのかもしれません。
その時は本気でも、少し時間がたてばまた笑っている。
親が全部解決しなくても、子どもたちなりに折り合いをつけていく力が育っていたように思います。
もちろん、危険なけんかや、一方だけが傷つき続けるような状況なら、大人が止める必要があります。
でも、わが家では毎日の小さな言い合いまでなくそうとはしませんでした。
兄弟だからこそできるぶつかり合いも、きっとあるのでしょう。
4人を育て終えた今、兄弟げんかを思い出しても、覚えている原因はほとんどありません。
思い出すのは、また何事もなかったように一緒に笑っていた子どもたちの姿ばかりです。


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