子育て真っ最中のママさんたちから、よく聞かれることがあります。
「子どもが学校に行きたがらないんです」
「4人育てて、そんなことありましたか?」
「そのとき、どうしましたか?」
そんなふうに聞かれることがあります。
4人育ててきたので、もちろん、ありました。
ただ、4人とも同じだったわけではありません。
先生と馬が合わなかった次男
次男が小学2年生くらいの頃。
先生が理不尽なことを言っている。
納得できない。
そんなふうに次男が怒って、学校に行きたくないと言うことがありました。
途中で帰ってきてしまうこともありました。
その頃の小学校の方針と次男は、本当に相性が悪かったんだと思います。
「こうするべき」ということを、頭ごなしに求められることが多くて、納得できない次男は反発していました。
最初は私も、一般的なことを言っていました。
「先生の言うことは聞かないとね」
そんなふうに次男を説得しようとしていたんです。
でも、次男は納得しない。
次男の話だけを聞いて、学校が悪いと判断することもできません。
だから学校側の話も聞きました。
そして、両方の話を聞いて私なりに考えてみると、
「次男の言っていることも、確かにそうだな」
と思うところがありました。
学校からは、反発して言うことを聞かない次男を問題児として扱われ、親が呼び出されることもありました。
私は学校と戦おうとは思っていませんでした。
親が激しく対応して学校とぶつかっても、子どもにとっていいことはないと思っていたからです。
だから、まずはお願いしました。
支援員さんや教育委員会の相談員さんにも間に入ってもらい、学校には対応について配慮してもらえないかお願いしました。
はらわたが煮えくり返っているようなときでも、お願いする立場で頭を下げました。
学校がどのくらい対応してくれたのかは、今となってはよくわかりません。
でも、次男の話を聞いてくれたり、味方になってくれる先生との接点ができて、少し落ち着いていったように思います。
もしかしたら、私が何度も学校に行ったり、学校と話をしたりしている姿を見て、次男も安心してくれたのかもしれません。
友達とうまくいかなかった三男
三男は、小学3年生くらいの頃。
いじめというほどではなかったのかもしれません。
でも、その頃の男の子たちは、少しずつ力関係のようなものができてきて、友達同士で押さえつけるようなことがあったようです。
基本的には仲が悪かったわけではありません。
親同士もよく知っている関係でした。
だからこそ、どうしたものかと悩みました。
親同士で話してこじれてしまうのは、子どもにとってもよくない。
まずは学校に相談することにしました。
すると担任の先生から、
「仲が良くて、そんなことはないと思いますよ」
と言われました。
私は「えっ?」と思いました。
全然見えていないんだな、と。
でも、少し考えてみると、見えるところではやらないものだよな、とも思いました。
そこで、もう少し学校にお願いすることにしました。
三男の話をゆっくり聞いてあげてください。
相手の子の話も聞いてください。
そして、普段先生が見ていないところを少し気にかけてください。
そうお願いしました。
担任の先生は、とてもいい先生で、快く対応してくださいました。
三男と相手の子、それぞれの感じ方のずれもあったと思います。
先生の目も入ることで、ひどいことにはならず、落ち着いていきました。
そのお友達とは、少しずつ離れていったようですが、嫌な思いをすることはなくなったみたいです。
体調が悪くて学校に行けなかった四男
四男の場合は、少し違いました。
学校に行きたいわけでも、行きたくないわけでもない。
でも、なんとなく体調が悪くて、行くのが辛い。
四男は偏頭痛もあって、体は一番大きいのに、ちょっと弱いところがあります。
「なんでもっと健康に産んでくれなかったの」
と文句を言われることもあります。
親としては、できれば学校には行ってほしい。
でも、無理強いはしたくない。
そして正直なところ、
「もうちょっと頑張れば行けるんじゃないかな」
「もっと頑張るべきなんじゃないかな」
と思うことも、何度もありました。
体調不良の程度によっては、サボりに近くなるんじゃないかと思ってしまうこともありました。
だから、
朝行けないなら、遅刻してでも行く。
とりあえず行ってみて、ダメなら早退する。
そんなことも繰り返しました。
でも、だんだん思うようになりました。
体のことは、本人にしかわからない。
疑っても仕方がない。
だから、本人に任せるしかない。
本当は、本人の決断を待つのは辛いです。
強制してなんとかなるのなら、そうしたいと思うこともあります。
でも、その体や心と付き合っていくのは、子ども自身です。
今なら、何かあっても親が手助けできることはたくさんある。
子どものうちに、自分の体や心と折り合いをつける方法を見つけてほしい。
そう思うようになりました。
問題が起きたら一緒に対応する。
その繰り返しでした。
「なんとなく行きたくない」こともある
そして、これは誰にでもあることなんじゃないかなと思います。
大人だって、なんとなく仕事に行きたくない日があります。
子どもだって、なんとなく学校に行きたくない日がある。
その「なんとなく」にも、ほんのり原因があることがあります。
少し元気がない。
トラブルというほどではないけれど、嫌なことがあった。
ちょっと気まずいことがあった。
小さい頃は、
「お腹が痛い」
「頭が痛い」
と言ってくることもありました。
「何かあったの?」
と一応聞いてみる。
ぼそっと理由を言える子もいれば、理由は言えなくて、痛みを訴え続ける子もいました。
そんなときは、休ませてしまうこともありました。
「エネルギー切れなんだな」
と思って。
もちろん、私にも
「頑張ってほしい」
「怠ける癖がついてほしくない」
という気持ちはありました。
だから、怒ってしまったり、イライラしてしまったこともあります。
小学生の頃は、休んだ日はゲーム禁止、なんて決まりを作っていたこともありました。
でも、少しずつ親も子どもも大きくなって、私の考え方も変わっていきました。
嫌なことがあったり、なんとなく行きたくなかったり。
そんなことって、誰にでもある。
大人だって、ちょっと休みたいときがある。
だったら、子どもだって心の栄養補給が必要なときがあるんじゃないか。
そう思うようになりました。
そんなときは、休ませる。
お休みした罰を考えるより、せっかく休んで時間があるのだから、心にも体にもいいエネルギーをとってもらう。
たまには一緒に出かけることもありました。
家でゆっくり、美味しいものを食べる。
なんとなく一緒に過ごす。
それだけの日もありました。
そして、充電したら、また学校に行く。
そんなふうに考えるようになりました。
4人いても、それぞれ違った
こうして振り返ってみると、4人とも「学校に行きたくない」となったことはあったけれど、その理由も違えば、私の対応も違いました。
だから、4人でも違ったのだから、一人一人きっと違うんだと思います。
たぶん、正解は一つではない。
私も、そのときそのときで迷いながらやってきました。
子どものことを考えるあまり、親のほうが焦ってしまうこともある。
でも、私は今、学校を休んだっていいと思っています。
大人だって、ちょっと休みたい日がある。
子どもだって、心や体を休ませたほうがいい日がある。
一日休んだからって、それですべてがダメになるわけじゃない。
休んで少し元気になって、また行ける日が来ることもある。
まずは、親が少し落ち着くことから始めてもいいのかもしれません。
子どもの話を聞いて、必要なら誰かに相談して、一緒に考える。
休ませることも選択肢のひとつ。
今すぐ答えを出さなくてもいい。
その子に合う方法を、その子と一緒に探していけばいい。
私は4人育ててきて、そんなふうに思うようになりました。


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